コピック良いよね
コピックとは1987年に登場した、比較的新しい画材です。
コピックの良さ
コピックの良いところは、有名アーティストが使用している!というのもありますが、イラスト的に言えば、「発色の良さ」「手軽さ」が挙げられます。
コピックが無い時代
コピックの登場前の時代をご存知の方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?その頃のカラーページというのは、ポスターカラーのような鮮やかな絵の具やカラートーン(スクリーントーンのカラー版)等を使う、今では考えられないほどお金と労力のかかる作業が必要でした。
コピックが解決した課題
この辺りの需要と解決案として世に送り出されたのがコピックということになります。そんなこともあり、当時はコピックの需要は手書きでカラーが必要となる職種の方々から支持を得て、今のコピックやコピックチャオというカタチの商品の開発、販売と至った経緯があります。
やっぱりコピック良いじゃん
コピックの良さを語っておきながら…なのですが、今からカラー絵を始めるのにあたっては、コピックはおすすめしません。なぜなら一本の価格が税抜き380円するからです。
おすすめしない理由
一本で見ればかなり安いです。正直、歴史的な面から見て、コピックの品質や使いやすさを超えるアルコールインクマーカーは未だ存在しないと言って過言ではありません。しかし、1本380円の価格を考えた場合、やはり購入対象者はプロやセミプロを想定しているのではないか、というのが僕の考えです。
「入門セット」のようなものも販売されているのですが、iPadの価格を考えれば、高いと言わざるを得ません。
コピック一枚描くのに色は何色いるのか?問題
「答えは描く絵によって様々です」みたいなブログありがちな答えの無い応えみたいなことは言いません。はっきり言います。
最小構成を考えましょう。
セクシー絵で良いならば薄だいだい色系4色+髪2色+小物3色=9色必要となります。
普通の人物ならば色数を抑えた白系の服を着ている前提でも、前の9色+上着、ズボン、スカート等で6色=15色となります。
さらに背景を考えた場合、森の中を想定した場合、緑や茶、青、黄の基本型3本ずつの12本必要となります。
逆に家の中などの内装を考えた場合では、アースカラーを中心に茶、灰等の色を6本ほど必要と言うのが実情です。
これらのMAXを考えた場合、様々な絵を描くのに必要な本数は、背景込み込みで30本ほどが妥当になってきます。
言うまでも無いですが、380円×30本=11400円となります。もちろんこれは税抜きで、2023年2月現在の価格です。値上げ等があればこれよりコストがかかります。
とは言えiPadも高いでしょ!
当然の反論です。僕のオススメはiPadなのですが、それはiPadで絵を描く事ができそう、つまり脱初心者を目指している方が対象の場合です。本当に今この瞬間から絵を描き始めた人にはダイソーやセリアのアルコールインクマーカーを勧めています。
なぜ100均なのか?
安い!というのもありますが、コピックの色数を書いたとこで述べたように、コピックで絵を完成させる場合、多くの色数が必要になってきます。その中でもメインではない部分つまり、小物や背景の一部などでしか使わない色は100円で済ませよう、という提案です。アンバー系のアースカラーやくすみ形のグレージュカラー等、明らかにメインでは無いけど、あったら使うというような色をダイソーやセリアで済ませるのです。
お金が節約できることも一つですが、様々な画材をどう組み合わせて、自分の描きたい絵をどう表現していくか?が大事なことです。コピックにこだわらなくても他のアルコールインクマーカーで表現できるなら…と、一つの参考にしてみてください。